第18章 「表現よみ授業」のアーカイブス録音公開

はじめに   *アーカイブス録音公開の趣旨
          *アーカイブス録音「解説書ファイル」の紹介

 わたしはこれまで学校教育における音読指導に関する音声付きのカセットブックやCDブックを計6冊、刊行しています。

  1. 『音読指導の方法と技術・カセッツテープ6巻つき』(一光社、1989)
  2. 『音読の練習帳1・カセットテープ3巻つき』(一光社、1989)
  3. 『音読の練習帳2・カセットテープ3巻つき』(一光社、1989)
  4. 『音読の練習帳3・カセットテープ3巻つき』(一光社、1989)
  5. 『群読指導入門・CD2枚つき』(民衆社、2000)
  6. 『表現よみ指導のアイデア集・CD1枚つき』(民衆社、2000)

これら著書は絶版または再販の目途のないものであり、若い教師たちが手に取ることが困難になっています。

 これまで本ホームページで音読指導について文字だけで説明してきましたが、音声表現に関することは音声で説明するのがいちばんよい、聴覚の補助なしに文字だけで説明することは困難であることを身にしみて感じてきています。

 それで上記した6冊のカセットテープやCDにある音読授業や読み声録音を本ホームページにアーカイブスとしてまとめて掲載することにしました。

 これら録音は、文字だけで記述している本ホームページに大きな助っ人となってくれるでしょう。文字だけでは表現できない音声のニュアンス、強弱や明暗や緩急や間や語勢や語尾の置き方、呼吸など具体的にご理解いただけることと思います。

 上記の6冊の本をガラガラポンして全面組み換え、新規録音も付け加えて、新しく編集し直しています。ご活用いただけたらうれしく思います。

 本録音は、録音専門スタジオで録音したものではなく、教室内に録音機を固定、または教師が持ち歩いて録音したものです。日常の普段着の授業録音です。子どものへらず口、運動場で体育をしてる喧騒、廊下を歩く足音や話し声も入っています。児童の座席が遠すぎて発言がかすかにしか録音されていない個所もあります。幸いなことに教師がその児童の発言を復唱しているところも多くあります。録音状態は悪いです。が、十分に聴取に絶える録音状態になっているはずです。

 本アーカイブスは授業や読み声の録音だけをべたにアップしています。解説や説明は書いていません。録音を聞いただけでは十分に理解できないところがあるかもしれません。詳しい説明やコメントがほしい、という方がおられるかもしれません。

 そんな方のために第18章・第19章・第20章にアップしている授業や読み声録音についての「解説書ファイル」(綴じ込みばさみ)を作成しています。上記した6冊の拙著の抜粋コピーが7割、そのほか新規解説文や新資料を加えて作成しています。A4版書籍にすると、300ページほどの体裁になります。

 「解説書ファイル」には、それぞれの録音の一つ一つについての懇切丁寧な説明やコメントが書いてあります。これまでの指導の経過、それら録音の意図するところ、指導上の留意事項、指導展開の流れ、教材本文、教材分析、群読台本、児童への配布プリント(ワークシート)、指導者の考察や自己反省や言い訳などが書いてあります。

 本「解説書ファイル」を読みながら、本「アーカイブス録音」
を耳にすることで、あなたは「ざっくり、とことん、よく理解できた。音読指導に自信がついた。ここはマネしよう。ここは、こう工夫して指導しよう。(そうです。まず、マネるです。次にマネをこわす。ずらし、アレンジ、リニューアルしていく。これ、極致のコツです)。問題文やワークシートはそのまま利用できて便利だ。好適なマネ教材として使える。明日からの国語授業が楽しくなってきた」と、いっそう期待に胸をふくらますことになるでしょう。


 ご希望の方は、お申し込みください。送料・税込みで1300円です。郵便振替でお申し込みください。

 郵便振替口座 口座番号 00270−2−  24348番
 加入者名(口座名)  荒木 茂

 郵便振替用紙に必要事項(郵便番号、住所、氏名、電話番号)を記入して、1300円を送金してください。受け取りしだい、当方から郵送にて現物「解説書ファイル」をお送りします。
                  (完売につき終了)


 授業録音をナマで公開することは勇気のいることです。本アーカイブスの録音は決して上手な授業や読み声を公開しているわけではありません。普段着の読み声と授業です。

 本録音の指導のアラ探しをしたら欠点や短所がポロポロと出てくることはわたしがいちばんよく知っています。アラを探して思考停止と自己満足、そうした寒々とした貧しい心を捨て去りましょう。生産的ではありません。本録音をジャンピングボードにして、あなたの毎日の国語授業に創造的発展的建設的に活用していただくことを希望しています。

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